2022年度の入試と今後の対策

2022年度の入試を振り返って

 入室テストはせず、子どもたちの個性を見究めて、それを最大限伸ばし、合格に導く当教室の方針。2022年度の合格実績が、その成果を存分に評価することとなりました。

2022年度の主な合格実績

成蹊小学校60名(受験者107名)
早稲田実業学校初等部22名・1次合格27名(受験者85名)
立教女学院小学校30名(受験者57名)
桐朋学園小学校30名(受験者57名)
東京農業大学稲花小学校11名(受験者32名)
青山学院初等部7名(受験者9名)

 上記は、当教室からの受験者が多い学校と注目校の結果です。
 成蹊、立教女学院、桐朋学園は、合格者数が受験者数の半分を超えています。長年の対策の成果だと言えます。
 稲花は、入試内容を分析すると、年長クラス・夏期講習・直前講習の復習に徹することにより、合格に至る可能性が高くなる学校です。
 青山学院の7名合格は、ほぼ関係者の受験者がいない当教室にとって驚きです。顔ぶれを見ると、早稲田クラスでペーパーや生活巧緻の課題に取り組んでいた受験生が多いようです。合格者7名中4名辞退という結果が、どう来年度の入試内容に影響するのでしょうか?

早稲田総合クラス新設

 ここで、特に4月からの早稲田総合クラスにおける取り組みについてお話しします。参考にしていただきたいのが、メリーランドが運営している「こどもと幼児園」の2022年度合格実績と教育内容です。あお組(年長組、園児数16名・受験者数13名)

2022年度こどもと幼児園の合格実績

慶應義塾幼稚舎1名
早稲田実業学校初等部4名・1次合格6名(受験者7名)
成蹊小学校9名
立教女学院小学校1名
桐朋学園小学校5名
桐朋小学校1名
青山学院初等部1名
学芸大附属小金井小学校1名

 こどもと幼児園は「生活教育 こどもと幼児園」の名の如く「生活教育」に力を入れています。早実も生活巧緻の出題が多く、自立した子どもを求めています。その早実に当園では2021年度も5名中4名1次合格、4名2次合格という結果を出しているのです。(詳しくはこちらの記事「これってどこの教室?」を参照)

早稲田総合クラス

 早実の合格率を「成蹊・立女・桐朋学園なみにしたい!」それが発端です。初年度は今の合格率26%を30%までに引き上げることが目標です。なぜ「こどもと」の合格率が高いのか、それは「生活教育」の充実のほかに、「表現力」「工夫力」「協調性」の養成に主眼を置いているからなのです。それはまさしく早実が求めている児童の姿です。「こどもと」の教育を反映させることが、早実の合格率を高めることにつながると考えます。

「こどもと」の生活力づくり

あお組(現年長組)の生活教育週目標の一例

・6月
 食後の片付けやロッカーの整頓など、時間を意識して素早く行う。両足を地面につけて座る。
・9月
 相手の目を見ながら言葉遣いを意識して会話する。
・10月
 シャツの裾をズボンにしまうなど、身なりに気をつける。率先してゴミを拾う。
・11月
 食器の持ち方、運び方に気をつける。
・12月
 クラスで協力して、掃除する。場面に応じて道具を使い分ける。持ち物を管理する。食事中の姿勢に気をつける。

「生活力」「表現力」「工夫力」「協調性」養成の実践例

○給食前の準備は、机を運び出すことから始めて、椅子を並べたり机を拭いたり、子ども達が分担して全て行う。
○時間を決めて、自分ひとりで降園準備をする。着替える際には、持ち帰る私服を丁寧にたたみ、巾着袋にしまう。
○普段から色々なジャンルの歌を歌い、そこから季節を感じ、自分の声と周りの声を意識することで、ハーモニーを体感した。
○ほぼ毎日、全員で鬼ごっこやドッジボールをした。時には話し合って新しい鬼ごっこを考え、ルール決めの難しさを知った。
○行事はその過程だけでなく、行事後も大切にした。高尾山登山は遠くまで散歩したり、ジョギングしたりして体力をつけて当日を迎え、後日みんなで一つの絵を作り上げた。

 園での生活と、3時間授業とでは時間的に大きな違いが生じますが、多くのエッセンスを取り入れることはできます。そして生活力をつけるために、できるだけ待つ姿勢で臨みます。
 あと一つ早実で要求されている「瞬発力」。特にペーパーでは、地道さだけではなく勘を働かせることも必要とされます。例えば方眼上の図形の面積を比較するのに、図形のマス目をひとつずつ数えるのではなく、余白を数えるというような。制限時間が短いので「瞬発力」は必須です。
「生活力」「表現力」「工夫力」「協調性」「瞬発力」の養成、私どもの早稲田総合クラスにおける目標です。スタッフたち意気込みも並々ならぬものがあるとお伝えいたします。

「こどもと幼児園」ギャラリー

 最後に、「こどもと幼児園」の園児たちの描いた、運動会の絵を紹介いたします。小学校受験をした子も、していない子も皆、伸び伸びとした素晴らしい作品を描いてくれました。
 画像をクリックすると大きいサイズで見られます。

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