2024年度入試総括

大躍進の2024年度を振り返って

2024年度入試の合格実績は

 慶應幼稚舎 11名
 早稲田実業 22名
 成蹊 76名
 立教女学院 28名
 東洋英和女学院 8名


と大躍進を遂げました。
メリーランド教育研究所としての1年間を振り返ります。

大野将平

『行動観察のメリーランド』

躍進の理由を一言でまとめるならば、「行動観察のメリーランド」の指導が各校の入試傾向にマッチした、と言えるでしょう。

週8コマ開講の行動観察クラスは計100名以上の子どもたちが受講。3人の講師は、それぞれが学校別クラスの担当でもあるベテラン。男性講師も女性講師もいます。
そして、授業の振替回数は無制限なので、多様性に富むクラスメイトや講師、さまざまな曜日時間で経験を積むことができるのがメリーランドの行動観察クラスです。

また、メリーランドの指導方針は「一人一人の個性を大切にする」「子どもらしい自然な言葉を引き出す」というもの。その方針は、特に行動観察クラスで色濃く反映されます。
日々起こる小さなトラブル、大きな課題に直面した際に、「自分の力で何とかしよう!」「友達と協力して前に進もう!」と自信を持てる心を育んでいます。

特に行動観察重視の傾向にあった慶應義塾幼稚舎早稲田実業成蹊などの入試において、メリーランドの子どもたちが活躍したことは、想像に難くありません。

「いま」「ここで」必要なメッセージ

実のところ、2024年度初頭の年長児の成績は、前年度と比べて低水準でした。
特に復習課題の定着率が低いことを危惧し、保護者の皆様へさまざまなメッセージを発信しました。

中でも最も大きなメッセージが、2月発表の「夏期講習等申し込み用のWeb整理券を公開テストの成績上位者に優先発行する」というものでした。全体の成績を底上げし、11月入試までのマイルストーンになる小目標を設定することで、意識改革に全力を挙げました。入試を終えた複数の保護者の皆様から「あの頃から『このままではまずい』と本気になれた」と伺いました。

全体へのメッセージを厳しく発信した一方、個別の支援はきめ細やかに行いました。
職員間での情報共有を密にし、各クラスでは一人一人の特性や目標に応じてアドバイス。今年は初めて、私のLINE IDを保護者の皆様に共有し、個別の相談にお応えいたしました。特に11月1日の前後には、さまざまな時間帯にさまざまなご相談があり、対応しながら日付が変わることもありました。

「 11月1日の成蹊ペーパーの出来がよくなかった。明日は成蹊の2日目試験ではなく他校を受けようか」
「明日の体操着はどちらが良いか(写真添付)」

一般的には、10月の授業が終わると途端に授業がなくなり、教室との距離が開いてしまうもの。メリーランドは、最後の最後まで、共に走り続けます。

慶應義塾幼稚舎

まずはじめに触れなければならないのは慶應義塾幼稚舎の合格実績です。2023年度までの最多合格者5名から倍増し、合格者11名を輩出することができました。

メリーランド教育研究所は吉祥寺が本拠地であり、広尾から相応に距離があるため「幼稚舎第一志望」「在校生の兄妹」「卒業生のご家庭」は多くありませんでした。それでも、20年以上の間、毎年1〜5名の合格者を輩出する中で、以下の要素が重要であるとの知見を積み重ねてまいりました。

・知的な遊びを楽しめる知能と好奇心
・運動を楽しみながら努力できる心
・心根の深いところにある自信
・慶應義塾の気風に合う人柄


これらを兼ね備えていれば男女を問わずに合格をいただける、という思いを強くし、2022年度より恵比寿校にて「慶應クラス」を開講しました。2022年度は月1回の講習で平均受講者10名、2023年度は毎週の通常授業として受講者18名、そして2024年度はクラス数を増設し受講者30名でした。(2023年度から慶應クラスは吉祥寺・恵比寿ともに開講)
2023年度からは幼稚舎出身のアナログゲームクリエイター「Dig-A-Doo」さんと授業内容を共同開発し、ゲーミングを活用した行動観察指導により、子どもたちの知能と好奇心、さわやかに協力する心を育ててまいりました。

一人一人が「自然な言葉」で自らの考えを発する素直さと明るさを併せ持ち育ち、互いに協力しあう雰囲気の中で授業を進めることができました。この雰囲気こそ、私自身が中等部から大学院まで12年間を過ごした慶應義塾の空気に通じるものがあったと振り返ります。

恵比寿校の教室は慶應義塾幼稚舎から1.2kmと程近く、入試当日は朝からウォーミングアップ作戦を敢行しました。早い日は午前7時から教室を開け、前日までの出題内容を踏まえて練習し、体を温めて送り出しました。
このような一つ一つの活動が合格者11名という結果につながったものと考えます。

今年度からも、本気で幼稚舎受験を目指すご家庭の願いが叶うよう、より良い授業を行ってまいります。

早稲田実業学校初等部

早稲田実業学校初等部の合格者22名という結果も、目を見張るものがあります。

今年度の早実入試は、行動観察重視の傾向が顕著になりました。ペーパーの難易度が下がり、巧緻課題では生活力重視。全体的に点数差が開きにくい内容であったことにより、行動観察での評価が合否に大きく影響を与えたものと分析します。
行動観察の時間の中で、的確に課題を理解する知的能力、積極的に発言することができる発信力、一所懸命さと同時に子どもらしさを併せ持つ素直さが、本年度入試の結果につながりました。

メリーランドの早稲田クラスでは、本番試験のスピード感に合わせ、次から次へと課題を進行させます。担当講師はいずれもベテランで、子どもたちだけでなくご家庭の士気を高める指導を行っています。

安定的に20名前後の合格者を輩出するメリーランドの早稲田クラス、その指導はまさに「本物」です。

成蹊小学校

11月26日時点で63名合格となった成蹊小学校。2023年度は最終的に70名でしたが、去年11月末時点では60名に達していませんでした。例年通りに補欠繰り上がりが起これば、過去最多の2023年度を上回ることが想定されます。

2024年度入試に臨んだメリーランドの年長会員数は約220名、そのうち成蹊小受験者は120名前後と推定(本記事投稿時点で未確定)。合格率は50%以上となりました。

2023年度入試から行動観察を2度行うようになり、こちらも行動観察重視の傾向が明らかです。初日は男女別、2日目は男女混合の行動観察となるため、多様な環境での経験が必須であり、まさにメリーランドの環境が試験対策としてマッチしていると言えます。

また、特に男子のペーパー試験の内容は非常に難解で、じっくりと粘り強く取り組む姿勢が問われます。メリーランドの成蹊クラスで扱った内容をしっかりと復習することで、間違いなく合格力は高まります。

7月と10月には「成蹊ノンペーパー特訓」を開講。ここで実施した内容の大部分が、本番試験とそっくりの内容であったことは、メリーランドが成蹊小学校の出題傾向を深く理解し、さまざまな情報から「学校の問題意識」を推察して出題予想をする力が高まっていることを表しています。

これからも「成蹊を目指すなら、間違いなくメリーランド」と言われる教室であり続けます。

立教女学院小学校・東洋英和女学院小学部

メリーランドでは、これまで90分だった「立女・女子校クラス」を、2024年度から120分の「立女・英和クラス」へと変更しました。ペーパーが重視される立教女学院の入試に対応するため、ペーパー指導に成蹊クラスの講師を1名追加し、3講師体制でクラスを展開。ノンペーパー部分も強化し、授業の中で苦手課題を克服し、家庭でさらに深めていただく連携力を強化しました。

立教女学院の合格においてペーパーを適切に解く力が必要であることは間違いありませんが、行動観察や面接を通じて、立教女学院に合う人柄が、親子共に感じられることが必要不可欠です。自らと同様に隣人を大切にする校風や、品性という軸を持ちつつ、おおらかに個性を認め合う雰囲気は、メリーランドの立女・英和クラスや行動観察クラスにある雰囲気と通ずるものがあります。その中で、本質的に大切な「人柄」を育ててまいりました。
メリーランドの講師は、立教女学院小学校で行われている授業や礼拝で、どのような言葉が語られ、どのようなことが大切にされているかをよく理解しています。これらを通じて、入試で問われるであろう要素を分析し、的確な指導をしてまいりました。そのことが、受験者数50名程から28名合格、やはり合格率にして50%以上という驚きの結果につながりました。

東洋英和女学院小学部の合格者は、2022年度4名→2023年度7名→2024年度8名と増加し続けています。
特に2024年度はペーパー試験の難易度が上がり、合否基準が明確化された入試になりました。このことは、しっかりとペーパー対策を行うメリーランドの立女・英和クラスから合格者を順調に輩出する上での追い風となりました。

立教女学院、東洋英和を目指す上で、真に大切な心を育てる授業が、メリーランドの授業です。

最後の最後まで

本記事公開時点では、まだ国立校・都立校の入試が終わっていません。
メリーランドでも筑波特訓の真っ只中にあり、頑張り続けるご家庭への支援は続きます。
また、慶應義塾横浜初等部の合格発表まで数日あり、その後に補欠繰り上がりのピークがやってきます。
一人でも多くの受験生と、その幸せを願うご家庭が向かう先に、納得できるゴールがあることを願います。

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