決して諦めない

　年長クラスでは本当にお世話になりました。いつもいつも最後の日まで娘はできない状態で、クラスの皆の足を引っ張ってばかりで申し訳ありませんでした。授業中、娘だけがプリントが終わらず、先生が個人的に教えてくださる時、娘のためにお時間を使ってくださることに感謝を感じつつも、皆さんの貴重な時間を使ってしまっていること、申し訳なく思っていました。
　いつ通うのをやめてくださいと言われるのではないかと思っていましたが、大野先生を始め、先生がた全員が娘を懸命に指導し、丁寧に教えてくださることに感謝の気持ちでいっぱいでした。

　メリーランドの授業や教材、プリントなど、全て印象に残っており、どれも大切な宝物です。巧緻性や桐朋クラスで教えていただいた作品は今も大事に飾っています。行動観察では、小学校に上がってからお友達との関係を築いていくのに大切なことをたくさん教えていただきました。
　成績はなかなか上がりませんでしたが（せっかくご指導いただきましたのに申し訳ありません。）、娘なりにたくさんのことを学ばせていただき、成長させていただくことができました。今もくまさんゲームのことや、金シールをもらってうれしかった時のことを楽しそうに話しています。
　私は授業も印象に残っておりますが、大野先生との面談にいつも励まされていて、あのお部屋の雰囲気が好きでした。偉大な大野先生との面談、と思うと直前まで緊張してしまうのですが、お部屋に入ると大野先生はいつも優しい笑顔で迎えてくださるので、一気に安心して不安や悩み事を相談させていただくことができました。
　いつも救いようのないぐらいひどい状況でしたが、先生は私の不安や心配まで悟ってくださり、前向きなアドバイスをくださり、励ましてくださいました。本当にありがとうございました。お陰様で面談の後は娘の成績のことも忘れ、いつも安心した明るい気持ちで吉祥寺駅まで帰ることができました。
　大野先生のおっしゃることは本当になるんです、と合格体験談でおっしゃっていたお母様がいらっしゃいましたが、本当にその通りでびっくりしました。
　桐朋はノンペーパーだけれど、手先が器用で工作が得意な子じゃないとうからないのよね、という噂を聞いたことがあり、不器用で雑な娘は到底うからないだろうと思って志望校には考えていませんでした。ですが、大野先生は最初の面談の時から桐朋小学校を薦めてくださり、自信を失っていた最後の面談でも「Mちゃんと同じようなタイプのお子さんが昨年も合格されたから受けてみたら？」とおっしゃってくださり、同席されていた神尾先生も「Mちゃんのようにお時間がかかってしまうお子さんの場合も、作品が完成するまで待ってくれるから、お試験方式が合っているわよ。」と勇気づけてくださったお陰で、試験当日も極度の緊張をせず、娘を信じて臨むことができました。

　名前を刺しゅうしてくださったハンカチも毎日洗ってアイロンをかけて持たせ、正門を通る時にぎゅっとにぎりしめることで、先生がたのお顔を思い出し、心強い気持ちで教室にむかうことができました。娘は試験を楽しみ、桐朋小の帰り道では「折り紙をいっぱい折って楽しかった」と言ってスキップしながら家まで帰るほどリラックスして試験を受けることができました。大野先生とメリーランドの皆様のお陰で娘は実力以上の力を出すことができ、合格させていただくことができました。
　本当にありがとうございました。

桐朋　女子

2021年2月7日